本堂
御本尊・阿弥陀如来
海福寺のご本尊は阿弥陀如来で奈良時代の
行基菩薩の作と伝えられていますが、
専門家によりますと平安時代の作といわれています。
上品下生の阿弥陀如来で、拝む人をして感銘せしめる、
あたたかく包み込むような、
優雅できわめて美しい像容であります。
ご本尊は、毎年サツキのシーズンの
6月15日より7月15日まで、
特別にご開帳されています。
名称 | 海福寺 |
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宗派 | 真言宗大覚寺派 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
詠歌 | 春の海 さしくる潮に み仏の 救いの船ぞ 岸に近づく |
僧侶 | 住 職 : 潮 弘憲 副住職 : 潮 崇弘 |
霊場 | 淡路島十三仏第十番霊場 淡路四国八十八ケ所第五十一番霊場 |
海福寺 本堂参拝時間 9:00〜17:00 〒656-1606兵庫県淡路市室津1865 TEL 0799-84-0207 FAX 0799-84-1697 |
海福寺神戸別院 〒651-2224神戸市西区秋葉台1-15 TEL 078-995-4567 |
南北朝時代、播磨の守護・赤松則村の末子が父親の勘気にふれ、淡路の当地に流されてきました。そこで、播磨の室津をしのんで当地を室津と名づけられたといわれています。
爾来、室津の村の人々の信仰の拠り所として海福寺の前身が建立されたと伝えられています。
海福寺は、古来より、室津八幡宮の別当寺院として栄え、特に「海より福きたる寺」として、海の仕事に従事する人々の厚い信仰を受けてきました。
大玄関
庫裡玄関
客殿前の修行大師像
みがきぬかれた客殿廊下
海福寺のシンボル 樹齢250年以上のカイヅカイブキ
応接室前の坪庭
本堂
優雅で荘重な本堂内陣
持仏堂
本堂大壇
海福寺鎮守
子安地蔵尊
地蔵堂の子安地蔵尊は、特に多くの人々から信仰
されております。長い間、子供に恵まれなかったが、
お地蔵さんに祈願し子供が奇跡的に授かったと
いわれる人が多く、
参詣者のあげる線香の煙で石像のお地蔵さんが
すっかり真っ黒になってしまっています。
水掛不動尊
庫裡の前には、水掛不動さんがおまつりされて
おります。このお不動さんも子安地蔵尊に
まけずおとらず、一願成就のお不動さんとして、
近隣の人々に信仰されております。
また、夜も提灯がともり多くの人々が
参詣しています。
寺宝としては、平安時代作のご本尊・阿弥陀如来、奈良時代の光明皇后御写経、
八幡神縁起絵巻、狩野探幽の白衣観音図、仁清の抹茶茶碗、
珉平焼きの茶道具・花器等多数があります。
清凉殿宗論図等の寺宝一部公開
江戸期庭園
客殿廊下よりみた裏庭
客殿裏庭は、サツキ、椿を中心に多くの樹木が植えられており江戸初期の美しい小庭園であります。訪れた人々は、客殿裏廊下より庭を見て、まるで京都の拝観寺院にきたようで、大変美しく心がおちつくと喜ばれます。
著者略歴 潮 弘憲(うしお こうけん)
海福寺住職。京都・種智院大学教授。権大僧正。立命館大学文学部卒業。
高野山大学大学院修了。大本山大 覚寺伝灯学院講師、総本山仁和寺密教学院講師を歴任。
2016年、真言密教の学術研究に功績のあった者に授与される密教学芸賞を受賞。
伝授・研修会
総本山善通寺・総本山仁和寺・種智院大学では長年にわたり一流伝授。
総本山泉涌寺・大本山中山寺をはじめ総大本山、全国各地の真言宗支所・教区、結衆寺院、青年研修会の依頼による研修会・事相伝授・講伝など多数。
編著書
『理趣三昧法則』『理趣三昧作法解説』『保寿院流理趣三昧作法解説』
『理趣三昧の解説ー声明と作法ー』『土砂加持法則』『土砂加持作法解説』
『報恩院流土砂加持法則』『報恩院流土砂加持作法解説』『理趣三昧法則』『褒灑陀儀則』
『褒灑陀儀則の声明と作法』『褒灑陀儀則の解説』『西院流曼荼羅供懐法』
『西院流結縁灌頂声明集・乞戒次第』『結縁灌頂声明集・乞戒次第』
『結 縁灌頂声明の解説』『保壽院流結縁灌頂声明集・乞戒次第』
『理趣経法の解説ー理趣経曼荼羅と各法流の本尊と次第ー』『南山進流声明の解説』
第1巻~第3巻『理趣三昧法会声明』CD『真言宗在家勤行次第』CDなど多数